持ち込みへの対応比較

ryun-ryun25, 自費出版

さて、いよいよ本題です!
わたしが実際に、持ち込みをした時の出版社の対応について書きます。時期とか、細かい会話の内容まで書いてわたしが誰だかバレてしまうのも嫌なので…(連絡先を伝えたところもあるんです)あいまいな書き方でご勘弁を!もちろん内容も、私の主観に基づいたものですから、あくまでこういうケースもあった、ということで読んでください。

持ち込みはすべて、ここ数ヶ月の間に行いました。
ちなみに持ち込んだ作品は現代を舞台にした小説で、このブログと違ってくだけた調子では書いていません。真面目にやってます。「作品がダメだから適当にあしらわれるんじゃ?」みたいな批判はご容赦を。


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小学館
まずは電話で、持ち込みしたい旨を伝えます。
かけたら話し中。
5分ほど待って、再度電話をかけたけど、やっぱり話し中。
いきなり想定外の展開に驚き。大手の会社でこんなことがあるとは。もしかして最初から繋がらない番号だったりして?
更に5分後の電話が繋がったので一安心。女性が、いかにも受付嬢といった雰囲気で対応してくれました。
「自作の小説の、原稿持ち込みをしたいのですが」
「大変申し訳ございませんが、小学館では持ち込みは原則お断りいたしております」
「えーと…では編集部の方にお繋ぎ頂くこともできないでしょうか」
「はい、申し訳ございません。小学館では、不定期ではございますが、様々な出版賞を開催しておりますので、そちらへご応募頂くという形でお願いしております」
というわけで、撃沈、です。
お姉さんの口調はとても丁寧でしたけど、あっさりかつハッキリと断られたのは残念。せめて編集部の方とお話した上で断られたなら、わたしたち作家のたまごもやる気が出るし、その結果もしかしたらいい作品が生まれるかもしれないのに、なんだか事務的すぎるなぁ…と。私自身のトークがまずかったかもしれないので、そこは反省して次に挑戦することにします。
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講談社
ホームページを見ると、様々な出版賞の募集を行っており、賞ごとに分かれている各担当編集部の電話番号が明記されていました。でもわたし的には、賞に応募するのではなく、編集部の方とやりとりしながら進めていきたいんです! 総合受付の電話番号を探してみるも見当たらず。やむなく、ある賞の編集部に電話をすることにしました。
「○○賞への応募ではないのですが、自作の原稿がいくつかあるので、どうか一度見て頂けないでしょうか」
電話の向こうはガヤガヤしていて、電話のベルの鳴る音が聞こえたり、いかにも編集部という雰囲気! なんだかそれだけで気分が高揚しました。
対応してくれたのは男性で、とても柔和な感じ。
「ああーっ…申し訳ないのですが、持ち込みに関しては文芸局全体で受けない方向になっていまして」
「つまり、見て頂くことは難しいと」
「申し訳ないんですが……あの、どんな原稿をお持ちなんですか?」
「えっ!(もしかして脈あり?)」
「原稿の内容といいますか」
「はい、時代物ではなくて現代を舞台にした、小説です」
「ノンフィクションではないですか」
「フィクションです」
「そうですか。では○○賞もそうですし、講談社ではいろいろと賞を開催していますので、そちらにご応募いただく形で、ぜひ」
「なるほど、持ち込みという形では、どうしてもダメなんですね」
「申し訳ありません。でもお聞きした内容でしたら、いくつかの賞に該当するかと思いますので…ご応募お待ちしております」
「わかりました、ありがとうございました」
というわけで撃沈。
でも、編集部の方が心底申し訳ないという態度で接してくださったので、とても好印象でした。文芸局の決まりというのもウソではないでしょう。きっとわたしみたいなアマチュアがちょくちょく持ち込みしたがるので、対応しきれないのでしょうね。
また話の流れとはいえ、原稿の内容に触れてくれたのも、とても嬉しいことです。物書きが好きなみなさんなら共感してくれるでしょう。たとえ自分の実力がまだまだとわかっていても、他人が作品を大事に扱ってくれないと、傷つくんですよね…。
あの男性編集者さんに見てもらえたらいいなという気持ちをこめて、過去の作品を手直しして○○賞へ応募することにしました。もし結果が出たら追記します。(2009年5月追記:落選しました…)
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文芸社
文芸社は自費出版のイメージが強いですが、もちろん企画出版を狙っての持ち込みです。
結構いい本が出てるんですよね、文芸社。
電話すると、女性の受付の方?が出ました
「原稿の持ち込みをしたいので、編集部の方にお繋ぎ頂けないでしょうか」
「少々お待ちください」
ここはすんなりクリア。対応してくださった編集部の方は物腰の柔らかい、男性の方でした。まず、目的をはっきり伝えます。
「持ち込みをしたいんですが…自費出版ではなくて、企画出版でお願いしたいんです」
「そうですか、ではまず作品を見せて頂きたいです。郵送頂くか、直接お越し頂いても結構ですよ!」
「確認ですけど、企画出版を希望しているので、自費出版は考えていませんので」
「ええ、わかりました」
驚くほどうまくいきました! その週末、早速行くことにしました。人生初持ち込みです。すごくドキドキしたんですが、このくだりはちょっと、詳細は書けないので…仮に担当の方をSさんとします。性別も伏せておきます。Sさんには終始、すごく丁寧に対応して頂きました。率直に色々と質問したのですが、
毎月文芸社には、1000通くらいの原稿が送られてくるそうです。わたしみたいに持ち込む人や、あとは郵送やネットで。もう、これを聞いただけですごい競争率に面食らいましたが、Sさんに励まされました。毎月必ず企画出版本が出ているので、ぜひチャレンジしてください! と。
後日、持ち込んだ原稿が返送されてきました。わたしの作品に対する感想文と、プレゼントとして図書カードが一緒に! 企画出版は無理ということでしたが…ちゃんと読んでくれてる感が嬉しかったですね。Sさんにお礼の電話をしました。新しく原稿を書いたら、また見てくださるそうです。そういう商法だとわかっていたことですけど、好感を持ちましたよ。今の時代、文章が上手な人はすごく多くて、どれが売れるか編集者でもわからないそうです。だからよほど素晴らしいもの以外は自費の案内になってしまうけど、とにかく出版して世に出さないと、スタートラインにも立てないという話には、なるほどと思いましたね。
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集英社
女性の方が電話に出られました。ここまでの経験上、まずはここから編集部に繋いでもらえるかが勝負ではないでしょうか。
「持ち込みをしたいので、どなたか編集部の方にお繋ぎ頂きたいのですが」
「はい、では原稿の内容をお伺いできますか?」
「えっ!?」
受付の女性であれば事務的な対応をされるとばかり思っていたので、いきなり原稿の話をされて面食らいました。
「内容によって、編集部が分かれておりますので。該当の編集部の番号をお伝えしますので、お手数ですが、そちらにおかけ直し頂く形でお願いしております」
「ええと、現代を舞台にした小説で…」
「小説ですね、そうしますと第一編集部ですので番号は……失礼いたします」
第一段階クリアです。
頂いた番号にかけなおすと、「はい」とだけ仰り、女性が出られました。やや年配の方でしょうか。なんだか、電話自体に驚いているかのようでした。
「持ち込みをしたくて…こちら、集英社の第一編集部さんですよね」
「ああ、はい、持ち込みですか。直接持ち込みっていうのは…この頃では、あまりなくてですね。小説すばる新人賞か、すばる文学賞への応募をお願いしてるんですよ」
「あまりないというのは、持ち込みできないということでしょうか」
「うーん、まあ小説すばる新人賞か、すばる文学賞への応募でお願いしたいですね」
「できれば賞への応募ではなく、まずは見て頂きたいんです」
「いや、担当はいますからね、送っていただければ拝見はしますよ」
「そうですか」
「でもなかなか見て、すぐにお返事するってのは、お約束できないですね。なので小説すばる新人賞か、すばる文学賞への応募で」
撃沈です。
やはり忙しいのでしょうね。一応、賞ではない通常の持ち込み扱いで原稿を郵送しましたが、その後一切連絡はありません。電話で問い合わせもしましたが「必要に応じて担当から連絡します」と言われてしまって、とても編集部とのやりとりに発展しそうな気配がありません…。残念です。
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幻冬舎
角川の名物編集者だった見城徹さんがつくった出版社ですね。いつも話題性のある本を出しているイメージがあり、何気にわたし的には本命の出版社です。面白いものは面白いって、ちゃんと評価してくれそうな気がして。
電話をかけると、これまでのケースで考えると珍しい、最初から男性が出ました。もしかして直接編集部に繋がったのか? 期待が高まります。
「持ち込みをさせて頂きたいのですが」
「すみません、うちは持ち込みは、一切お断りしてるんですよ」
かなりはっきりした断られ方をしました。これは粘ってもダメな雰囲気と思いつつ、続けました。
「絶対に無理ですか。ちょっとだけでも、見て頂ければ」
「ごめんなさい、一切受け付けてないんです」
「どうしても…」
「はい、一切です」
やっぱりダメでした。撃沈です。期待していただけにショックでしたね。こちらの勝手な期待とはいえ、才能に光を当てるのが上手な出版社、みたいに思っていたので。事務的に切られたのはへこみました。本当に残念です。
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角川書店
端的に言うと、持ち込みは受け付けていないという理由で、女性の受付の方の段階で断られてしまいました。特筆すべきこともないので割愛します。
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えーと…
このブログは小学館と講談社に電話したあたりで、記録を公開しようと思いついて立ち上げたものです。2~3の出版社に持ち込み、やりとりが始まって、いずれ担当の編集さんがついてくれて。あわよくばプロデビューするみたいな流れを思い描いていたのですが、ちょっと、考えが甘かったようです。持ち込み行為が、こんなにも受け付けてもらえないものだとは思っていませんでした。
実は先日、知人の紹介で某出版社の方と食事をする機会がありました。その席で現状について相談したのですが、苦笑されてしまいました。よほどの弱小出版社を除いて、持ち込みは100%お断りするのが普通だそうです。マンガ原稿は別として、小説は読むのに時間もかかるし、素人さんの相手はできないですよ、と仰っていました。
その後わたしもいろいろと調べたり、人に聞いたりしたのですが、どうやら彼が言っていたことは本当のようです。自らの世間知らずを恥じるとともに、勢いでブログを開設してしまったことを後悔しています…。
持ち込みが進まない以上、このブログが進展していくこともありません。尻切れトンボでなんですが、一旦更新を停止します。続きを楽しみにしてくださっていた方には、申し訳ありません。でも、こんな形でも誰かの参考にはなるんじゃないかと思うので、ブログの削除はせず、そのまま残しておきます。

おしまいに、某出版社の彼が仰っていた言葉を紹介します。

「才能に自信があるなら、出版賞への応募を続けたらいいですよ。いいものなら、いずれ必ず審査員の目に留まります。でも賞はタイミングみたいなものもあるから、いくら才能のある人でも、受賞できるのは半年後か、10年後か、20年後かもしれない、そういう世界です。あと企画出版というのは、出版社が企画してプロの作家へオファーを出すものなので、アマチュアの応募作品が企画出版になること自体がありえないんです。プロ作家になりたければ、まずは自費出版でもいいから1冊出版するとか、ライターの仕事を10年やるとか、そこからですよ」

彼の言葉で、私が描いていた作家デビューの理想図はガラガラと音を立てて崩れたわけですが、現実を教えてくださったことに感謝しています。
今は自費出版するお金がないので、地道に出版賞への応募を続けています。
わたしと同じように作家を目指すみなさん、お互い頑張りましょう!
いつか、作家デビューへ向けて進展があったとき、このブログを再開します。またお会いしましょう。(2009.01.19:最終更新)

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